pauperのスリヴァーデッキについて
こんにちは、本日はpauperのマイナーデッキのご紹介。
強くはない、だけど根強い人気のあるデッキがpauperにはあります。
その一つはスリヴァー。
MTGにて人気の部族である「スリヴァー」をフィーチャーしたデッキです。
スリヴァーの能力の特徴は、他のスリヴァーに自身が持っている能力が波及するということです。
まずはリストをどうぞ。
creatures:28
4 《板金スリヴァー/Plated Sliver》
4 《横這スリヴァー/Sidewinder Sliver》
4 《悪性スリヴァー/Virulent Sliver》
4 《筋肉スリヴァー/Muscle Sliver》
4 《捕食スリヴァー/Predatory Sliver》
2 《歩哨スリヴァー/Sentinel Sliver》
4 《筋力スリヴァー/Sinew Sliver》
2 《紡績スリヴァー/Spinneret Sliver》
spells:12
4 《怨恨/Rancor》
4 《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
2 《未達への旅/Journey to Nowhere》
2 《巣の活性化/Hive Stirrings》
lands:20
2 《灰のやせ地/Ash Barrens》
4 《花咲く砂地/Blossoming Sands》
6 《森/Forest》
2 《カルニの庭/Khalni Garden》
6 《平地/Plains》
sideboard:15
3 《若き狼/Young Wolf》
3 《空への斉射/Aerial Volley》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1 《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
3 《上機嫌の破壊/Gleeful Sabotage》
1 《未達への旅/Journey to Nowhere》
2 《虹色の断片/Prismatic Strands》
戦略
スリヴァーは単体でみると2マナ1/1など、軟弱なものが多いです。
しかし、自身だけでなく、他のスリヴァーをパワーアップする能力を持っています。
もし、上記の3枚が場に出ていれば、「捕食スリヴァー」は1/1にプラス1/1修正×2、側面攻撃が加わるので、3/3で側面攻撃を持つ強力クリーチャーとなります。
場にスリヴァーが出れば出るほど、場のスリヴァーがどんどん強くなっていき、無敵の集団が出来上がります。
このデッキはスリヴァーを並べ、場を圧倒して勝利します。
とにかくスリヴァーを守ろう
スリヴァーは場にずらっと並んでこそ真価を発揮します。1体、2体だけは超弱いビートダウンでしかありません。
《巨森の蔦/Vines of Vastwood》は4枚絶対に採用します。このカードで除去をはじいて盤面を構築していきます。
各カードの採用について
まず、土地ですが20枚は欲しいという印象です。序盤の展開が少しでも遅れる、後続がテンポよくキャストできないとすぐに劣化ビートダウンとなります。
たまに「自然との融和」を採用しているレシピがありますが、テンポを落としてまで引っ張て来る必要のあるカードはありません。そのマナでスリヴァーを出すべき。
ランカーは強い。殴る戦略をとるので採用しています。
なぜ弱いのか?
ここからが本題。なぜスリヴァーデッキが弱いのかというと、戦略に柔軟性がないからだと考えています。
例えば似たようなデッキとして緑単ストンピィがありますが、その強みとして多角な攻めがあると思います。
ランカーを付けて殴るだけでなく、再生持ち、回避能力もち、テンポによる一方的な蹂躙。いろいろあります。
しかし、スリヴァーデッキは良くも悪くも勝ち方が、盤面を構築して一方的に殴るというのがほとんどです。速度も遅く、コントロールされやすい。
また、盤面が崩れるとそこからの再展開が厳しいです。アドを取る手段がないので、捌かれてしまうともうアウト。
土地が止まるとスリヴァーがテンポよく出てこずアウト。
けど、楽しい!
スリヴァーが並んで、強くなって、勝つ。デッキとしては強くないけれど。それだけで楽しいです。部族デッキってなんで使っているとうれしい気持ちになるのでしょうか?
うまく言語化できないけれども、楽しい。
スリヴァーよ、第一線のデッキとなれ!!
現状のスリヴァーのラインナップだとtier1になるのは厳しい。赤緑のパターンも試してみたいけど、それもそこまで強くはないとは思います。
アンコモンのスリヴァーや、レアのスリヴァーがコモン落ちする日を心待ちにしています。
もしくは、スリヴァー専用の強力スペルがコモンで刷られる日が来るのを何十年でも待とうと思います。
最後に、このような構成だと勝てるという方がいたら教えてください。もっともっと調整すればスリヴァーでも戦える希望があるのかもしれません。