sugarlessのMTGブログ

MTGへの愛は永遠に

スタンダードの人気を維持することの難しさについて

こんにちは。本日はいろいろと話題になっているスタンダードのあり方について。

 

スタンダードの人気を維持していくのは本当に難しい問題だと考えています。

 

その理由について自分なりに考えていることがあります。

 

構築フォーマットのデッキを組むコスト

MTGで構築のデッキを組むにはどんなデッキにもコストがかかります。

 

そのコストはフォーマットによって様々です。

 今回は競技用のデッキを組む場合を想定します。

 

レガシーやヴィンテージで使うカードは昔に供給が終わっているカードだけでなく、再録の出来ないものも多いので、価格は高くなります。

何十万ということも珍しくありません。

 

モダンも供給が10年近く前には終わっているものもありますが、再録が積極的に行われているので、10万円あればなんとかなります。

 

pauperはコモンを使う特別なフォーマットなので、5,000円も出せばデッキが組めます。

 

これらのフォーマットはローテーションがないので、一度デッキを組めばずっと遊べます。

 

車で例えるなら、一括で最初に買ってしまえば、メタによるデッキ内容の少しの変更や、たまに新規カードの追加という車検代くらいでずっと乗ることができます。

 

また何年乗っても、古びることはなく、仮に乗り換える時も買った時とほとんど同じくらいの資産価値を維持することがほとんどです。

 

 スタンダードのデッキを維持するコスト

スタンダードは3万円ほどあればデッキが組めるとは思います。

これだけ見ると他のフォーマットと比べて特別高いようには見えません。

 

しかし、スタンダードにはローテーションがあります。

ローテーションごとに半分のカードがスタンダードでは使えなくなります。

 

車だと、常に半値の値段で下取りに出して1年に一回は乗り換える必要があります。

 

つまり、常々言われていることですが、

他のエターナルフォーマットと比べてスタンダードは、初期費用は安いですが、維持費がとても高いフォーマットだということが言えます。

 

しかも、その維持費は掛け捨てです。スタンダードを続けていけば、掛け捨てになっているコストはすぐにモダンなど他のフォーマットに切迫します。

 

 スタンダードにかかるコストは掛け捨て、そして多大

上記の通り、スタンダードのデッキを維持するコストはモダンなど他のフォーマットと変わらないものになります。

 

他のエターナルフォーマットでは、デッキ製作に掛けたコストは積み立てられていくのですが、スタンダードは特異でコストが掛け捨てになっています。

 

コストのかかるスタンダードをプレイさせる為には

掛け捨てかつ、多大なコストのかかるスタンダードがこれまで人気だったのは、 

 

面白かったからです。

 

新セット発売ごとに変わる環境、週替わりで読み合うメタゲーム、新しいワクワクさせるシステム。

仮にコストが掛け捨てであっても、やりたいと思わせる楽しさがスタンダードにはありました。

 

スタンダードは今まですごいことをやってきていたのです。

他のフォーマットを差し置いて、掛け捨てのコストを払ってもやりたいと思わせるのはすごいことです。

 

スタンダードの人気を維持していたこと自体が特別なことで、これだけの多大なコストに見合う面白さを提供し続けることは簡単なことではありません。

 

今後もスタンダード人気を維持する為には

コストを超える面白さを提供するか、

コストを下げても楽しめるアプローチを提案するのか、

取り急ぎはこの2つかなと考えています。

 

恐らく、最近のスタンダードはこの2つを上手くクリアすることができていなかった為に魅力が落ちていたのです。

 

さいごに

こうして書いてみると当たり前の周知のことしか書けていないなと思います。

 

ただ、スタンダードに人気があるということ自体が特別なことで、そのことを考慮して現状を考えるとまだまだ頑張っている方だと思います。

 

本来のスタンダードの人気のベースラインみたいなものは今くらいなのかもしれません。

 

今までは上手くいきすぎて、みんなの求めるものも自然と高くなったということもあると思います。

 

現状より悪くならなければ、スタンダードはまだまだ人気のフォーマットとして定着していくでしょう。悲観する必要は全くなさそうです。