pauperのスパイ(the spy)を極める!②(2種類の勝ち筋)
こんにちは。
前回①の続きです。
2種類の回収対象
pauperのスパイには「モルグの窃盗」で回収するクリーチャーが主に2種類あります。
回収するクリーチャーでデッキを2タイプに分けることが出来ます。
惨劇の記憶型
「無政府主義者」を回収し、さらに惨劇の記憶を回収して、墓地に落ちた大量のクリーチャーを追放して勝利。
代表的なリストに関しては「シミてく」さんのこの記事をぜひ参照ください。
シンプルな形です。
インスタントも回収できる「記憶の壁」ではなく、「無政府主義者」が採用されているのは2枚目の「モルグの窃盗」からマナ加速のキーパーツである「猿人の指導霊」を回収して赤マナが無理なく捻出できるため。
ドレインループ型
「奈落の守り手」から色んなクリーチャーを回収してループを形成します。
このデッキの動きと代表的なリストは同じく「シミてく」さんのこの記事を参照ください。(偉大なサイトです)
どっちのタイプがいい?
比較対象としては以下の点があげられると考えています。
- 23or24点しか与えられない or ループが決まれば絶対に勝てる
- キーパーツが少ない or キーパーツが多い
- 介入されにくい or 介入されやすい
与えることのできるダメージの違い
まず、「記憶の惨劇型」には相手に与えられるダメージに限界があります。
「記憶の惨劇」が与えるダメージは墓地にあるクリーチャー数に依存します。
クリーチャー26枚が全て墓地に落ちることはなく(スパイ、無政府主義者が場、猿人が追放領域にある為)、23点、もしくは24点が限界です。
赤マナを浮かしてコンボを始動させれば猿人を追放する必要がないため24点までは与えられます。
もっとクリーチャーの数を増やせばダメージの最大値は大きくなりますが安定性を損ないます。
一見23点与えられれば問題ないように感じますが、pauperは土地からライフを得るデッキが多く、ライフが24点を超えてくるゲームも出てきます。
また、相手のプレイが上手ければ、ライフを安全な水準まで回復してきて負けないようにしてくるかもしれません。
それに対し、「ドレインループ型」はループが決まれば相手に与えるダメージに制限はありません。
勝利の為のキーパーツの数
「惨劇の記憶型」がマストで取らないといけないカードの枚数は2枚だけと少ないです。
それに対し、「ドレインループ型」は5枚と多いです。
コンボ始動にほとんど役に立たないカードを5枚も採用するのは厳しいものがあります。
たかが3枚ですが、コンボの安定性には大きく関わってくると考えています。
介入されるとアウト
コンボが始動して大量のマナが出たとしても、介入されて相手にダメージを全く与えることが出来なければ、次のターンにはライブラリーアウトです。
「記憶の惨劇型」はスパイが出てマナさえ出れば、相手がカウンターを打ってこない限り勝てます。
しかし、「ドレインループ型」はコンボ開始時に「奈落の守り手」が落とされてしまうとアウト。もう後にはつながりません。
除去や火力を使うデッキがほとんどのpauperの中で、ほとんどの除去と火力で介入されてしまうのは大きなデメリットだと思います。
最後に
上記3つを総合して考えてみると、最後の介入されやすいという「ドレインループ型」のデメリットはとても大きいと思いました。
確実に勝てるとしても、決まらなければ勝てません。
確率としては「除去を打たれて勝てない>相手がライフを回復して勝てない」ではないでしょうか?
よって僕は「記憶の惨劇型」を採用し調整をすることにしました。
続きは③に。ここから細かなデッキパーツのレビューを行います。
まだまだまだ続きます。