sugarlessのMTGブログ

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pauperのスパイ(the spy)を極める!③(デッキパーツ解説編)

シリーズです。前回記事をまずはご覧ください。

 

今回はボリューム感たっぷりでお送りします。

 

まずはリストから始めます。

 

代表的なリストに関しては「シミてく」さんのこの記事をぜひ参照ください。

 

僕のリストは調整した結果この形になりました。

 

メインボード

creatures:25
4 《ほくちの壁/Tinder Wall》
4 《野生の朗詠者/Wild Cantor》
1 《墓所のネズミ/Crypt Rats》
4 《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
4 《欄干のスパイ/Balustrade Spy》
2 《ディミーア家の護衛/Dimir House Guard》
1 《無政府主義者/Anarchist》
4 《通りの悪霊/Street Wraith》
1 《エルフの逸脱者/Elvish Aberration》

spells:37
4 《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4 《妖術師のガラクタ/Conjurer's Bauble》
4 《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《Songs of the Damned
1 《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
4 《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
4 《土地譲渡/Land Grant》
3 《魔力変/Manamorphose》
2 《モルグの窃盗/Morgue Theft》
1 《惨劇の記憶/Haunting Misery》
2 《証拠隠滅/Destroy the Evidence》

lands:1
1 《森/Forest》

 

デッキ枚数63枚

3枚多いです。

3枚多いのですが、減らそうとは思っていません。全てのパーツがデッキに必要なものです。

 

また、デッキの中に《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》、《通りの悪霊/Street Wraith》とタダでサイクリング出来るカードが8枚入っているので63枚でも大丈夫だと考えています。

 

なぜ減らさないのか

理由はこのカードにあります。

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《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》スレッショルドを達成するのがコンボ達成に大きく影響してくると回していて思いました。

スレッショルドを達成していないと1マナしか増えないのですが、達成するとプラス3マナ。

このカードの大幅なマナ加速は、《欄干のスパイ/Balustrade Spy》以外の研磨を使ったコンボ、《妖術師のガラクタ/Conjurer's Bauble》経由でのコンボ、これらのマナを大量に必要とするコンボを助けます。

ガラクタと《ディミーア家の護衛/Dimir House Guard》を経由してのコンボは9マナ必要になりますが、このカードのスレッショルドなしにはほぼ達成できません。

 

墓地に簡単に落ちて、スレッショルドを助けてくれる《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》、《通りの悪霊/Street Wraith》は8枚絶対に採用したいです。

最初はコンボに直接関わりもなく、ライフペイも痛い《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》を解雇して60枚にしていましたが、63枚になりました。

 

クリーチャーカウントは25枚

25枚入っていればほぼ勝利できると考えています。これ以上減らすと勝てなくなります。

《惨劇の記憶/Haunting Misery》を打つタイミングで場に残るスパイ、無政府主義者、そしてコストで使う猿人、この3点の軽減があって22点のダメージを与えることが出来ます。

 

pauperだと土地だけで23点になることは稀です。タップインの1点ゲイン土地を序盤だけで3枚も使うような展開は3色でないとほとんどありません。

 

例外は青黒などのコントロールで、それらのデッキは1点ゲイン土地をバウンスランドで回収、もしくは2点ゲインの無色土地を採用していますので23点以上、もしくはそれ以上の回復を5ターンくらいで行ってきます。ただしそれでも27点ぐらいが上限でしょう。

 

墓所のネズミという「惨劇の記憶型」のマスターピース

 

従来のリストでは採用されていませんが、《墓所のネズミ/Crypt Rats》を採用するだけで与えられるダメージ量をかなり増幅することが出来ます。

 

墓所のネズミをコンボに絡めるのは主に上記で挙げたコントロールで、序盤はほとんどこちらにダメージを与えてこないので墓所のネズミから自身も受けるダメージをうけてこちらが死ぬことはほぼありません。

 

墓所のネズミのコンボへの絡め方を説明致します。

  1. まず、スパイ着地時にソング用の黒マナに加えて、赤マナを浮かせておきます。つまりコンボ指導には最低6マナが必要になります。
  2. ソングで発生するマナ(22~24くらい)で2枚「モルグの窃盗」をフラッシュバックし、「墓所のネズミ」と「無政府主義者」を回収。仮に22マナ発生したとして、残り黒12マナ+赤1マナ。
  3. 両者を場に出して、「惨劇の記憶」も回収。残り黒5マナ。
  4. ネズミの能力をを「Xを2」で起動。2点ダメージ。墓地に無政府主義者と落ちる。
  5. 残りの3マナで「惨劇の記憶」キャストで22点。合計24点ダメージ

 

上の例はゴリラを2枚コンボで絡めた場合なので、もし1枚で済んでいるようであれば2点加算できます。

また、それ以外にもコンボが成立してまだマナが浮いている、「モルグの窃盗」が手札にある、ソングが余っているなどの条件で30点くらいは与えられるケースがほとんどです。

 

これだけ与えられれば、ライフを「部族養い」などでライフを回復する親和やストンピィにも勝ち筋を残すことが出来ます。

 

コンボパーツは「研磨8枚」、「ソング8枚」

研磨できるカード(証拠隠滅、スパイ、ディミーア家の護衛)が8枚。

《Songs of the Damned》とソングの代わりになることのできる《妖術師のガラクタ/Conjurer's Bauble》も4枚で8枚。

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《妖術師のガラクタ/Conjurer's Bauble》はスパイでライブラリーが空になれば墓地から好きなカードを拾うことの出来るカードになります。このカードでソングを拾えるので実質的にソングとして数えることが出来ます。

 

また、《水蓮の花びら/Lotus Petal》を拾うことで、ソング用の最後の1マナを捻出することもできます。(このテクニックはツイッターにてスパイの大師匠ゴリさん(@BUG_gorillaにお教えいただきました。ありがとうございます)

 

それだけでなくガラクタはキャントリップにもなるので、スレッショルド達成やコンボパーツを探すのにも使えてどの局面でも利用価値のある1枚です。4枚必須。

 

研磨とソングを揃えないことには始まらないのでそれぞれ8枚と多めにとっています。

 

当初、それぞれ6枚位にして「信仰無きものあさり」等のルーターを採用することも検討したのですが、コンボ始動時以外は赤マナを捻出するのが難しくて断念しました。

 

 もしデッキ枚数を60枚に減らすなら

 クリーチャーはもう減らせない。

そしてマナ加速も必須のカード達なので4枚から減らそうと思いませんでした。「魔力変」はコンボ始動時以外は使いにくいので3枚にしています。ないとコンボ出来ないこともあるのでこれ以上は減らせません。

「土地譲渡」と「森」もないと安定しません。

 

コンボパーツを減らすこともよくないですが、もし削るなら「証拠隠滅」を1枚。ただ研磨が引けずに負けるパターンを減らしたいのであまりいい策だとは思いません。

 

残るは、

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 《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》は減らしてもいいかもしれません。

スパイだと珍しいカードですが、バネ葉はかなり強いです。

 

  • マナフィルターとして機能する
  • マナ加速になる
  • ほぼ除去されない

まさに、マナの増える「魔力変」

 

森からあらかじめ出しておくことで、「ほくちの壁」等から1マナ生み出すだけでなく、

スパイ経由のコンボであればコンボ始動をスペルだけで行っても、ソング用の最後の1マナを出すことが出来ます。

 

それだけでなく、「ほくちの壁」しか場になく、マナフィルターがなくて黒マナが出ない場面を減らすことが出来ます。

 

ほとんど腐ることがないカードですが、重ね引きすると使いきれないので1枚の採用。

 

デッキを62枚にしてこのカードを減らすくらいなら、63枚にしてこのカードを引き込みたいと考えています。それくらい強い。

 

最後に

取り急ぎメインボードの解説は以上です。

次はサイドボードと、2ゲーム以降のゲームプランの考察です。

 

よろしくお願い致します。